車内販売終了後の東海道新幹線はどうなったの?

新幹線車内の様子

Makhh/shutterstock.com

JR東海のプレスリリースには、車内販売を終了する理由として次のようなものが挙げられていました。

  • 駅周辺の店舗の品揃えが充実している
  • 新幹線車内に飲食物を持ち込むケースが増加している
  • 静かな車内環境を求める声があった
  • 将来の労働力不足への対応

東海道新幹線の車内販売が終了するのも、時代の流れなのかもしれませんね。しかし、今まで車内で購入できたものがすべて買えなくなったわけではありません。

ここでは、車内販売終了後の東海道新幹線の対応を紹介します。

新幹線ホームに自動販売機を設置

スジャータアイスクリーム(通称:シンカンセンスゴイカタイアイス)をはじめ、人気商品がいくつもあった新幹線の車内販売。終了のお知らせが発表されたときは「アレを買うのが新幹線の楽しみだったのに」「もう買えないの?」と、大きな話題になりましたよね。

JR東海のプレスリリースでは車内販売がなくなる代わりとして、新幹線のホームに自動販売機を設置。特に人気があったドリップコーヒーやアイスクリームを販売することを発表していました。

JR東海が2023年10月12日に発表したプレスリリースでは、東海道新幹線のホーム上に合計86台の自動販売機を設置することを発表しました。内訳は次の通りです。

  • SHINKANSEN COFFEE(ミル挽き珈琲):45台
  • スジャータアイスクリーム:21台
  • 31アイスクリーム:20台

自由席もしくは指定席を利用する場合は早めに新幹線ホームへ行き、コーヒーやアイスなど車内で食べたい物を買い込んでおいた方が良さそうです。

グリーン車ではモバイルオーダーで新幹線車内での購入が可能

グリーン車では以前と同様に、新幹線の車内でも飲食物を購入できます。ただしパーサーがワゴンを押して車内を巡るのではなく、自分のモバイル端末から注文するモバイルオーダー形式に変更されます。

操作方法はとても簡単で、各座席に設置されたQRコードを自分のモバイル端末で読み取り、注文したい食べ物や飲み物を選ぶだけ。注文が通ったら、パーサーが自分の席まで注文したものを持ってきてくれます。

ワゴンを通路の真ん中で止めてしまい、他の乗客の通行の妨げになることを気にしなくて済むため、以前より車内販売を気軽に利用できるかもしれませんね。

新幹線のワゴンはいろんな使い方ができるかも

富士山の近くを走る新幹線

Sakarin Sawasdinaka/shutterstock.com

東海道新幹線で使用していたワゴンは、引き出しやカゴなどの収納機能が充実しています。鉄道ファンの方がコレクションするのはもちろん、使い方によっては個性的な家具として普段使いできるかもしれません。

ワゴンの抽選申込受付期間は、2024年1月29日(月)10時~2024年2月5日(月)23時59分の約1週間設けられています。価格は1台につき10万円で、1名につき申込は1回限り、申し込める台数は最大2台です。

興味のある方は、抽選に申し込んでみてはいかがでしょうか。

参考資料

成瀬 亜希子