2. 認知症のある方におすすめの老人ホーム
2.1 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホーム(特養)は、寝たきりや認知症などで日常生活に介助が必要な方が入所する公的な介護施設です。24時間体制で介護サービスが受けられます。
特養のなかには、暴言・暴力、徘徊といった認知症の「行動・心理症状(BPSD)」のある方を専門に受け入れる「認知症専門フロア」を設けているところもあるので、探してみると良いでしょう。
※今回の相談者のケースでは、入居する本人が「要介護2」のため、特養入所の基本条件には当てはまりません。
特別養護老人ホームの入居条件
- 原則として要介護3以上
特別養護老人ホームの費用相場
- 入居金:0円
- 月額利用料:5〜15万円
2.2 認知症グループホーム
「認知症対応型共同生活介護」とも呼ばれる認知症グループホームは、1ユニット5〜9人の認知症のある高齢者が、介護スタッフのサポートを受けながら共同生活をする民間の施設です。
認知症の専門的な知識と介護経験のある職員が常駐し、少人数制の家庭的な雰囲気の中で、一人ひとりの症状に合わせた適切なケアが提供されています。
グループホームの入居条件
次の1〜4の条件を全て満たす方
- 要支援2以上
- 認知症の診断を受けている
- 施設と同じ市区町村に住民票がある
- 集団生活に支障がない
グループホームの費用相場
- 入居金:0〜数十万円
- 月額利用料:15〜20万円
2.3 介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは、施設の介護職員による24時間体制の手厚い介護サービスを提供する民間の老人ホームです。医療やリハビリ、認知症など分野別に特化した施設があることが特徴です。
認知症ケアに特化した介護付き有料老人ホームでは、認知症ケアの専門資格を有するスタッフが常駐し、介護サービスやリハビリ、進行を遅らせるレクリエーションなど専門的なケアを提供しています。
介護付き有料老人ホームの入居条件(介護専用型の場合)
- 原則、65歳以上で要介護認定を受けている人
介護付き有料老人ホームの費用相場
- 入居金:0〜数百万円
- 月額利用料:15〜30万円