41歳・会社員の男性からのご相談です。

「独身で生きていきます!マンション購入を検討していますが老後のために貯蓄もしたいため決心がつきません…どうすればいいですか?」

相談者の方が仰るとおり、老後に向けた資産形成は非常に重要です。まだお若いので、いまを充実させるために交際費や趣味にもある程度お金をかけたいという方もいるでしょう。

生きていく上でお金は必須ですが、人生の三大資金ともいわれる「マイホーム購入費用」や「老後資金」は一朝一夕で築けるものではありません。だからこそ、悩んでしまいますよね。

本記事では、このご相談に対して、ファイナンシャルプランナーである筆者がアドバイスをしていきます。

1. 【40歳代・独身世帯】みんなの貯蓄額はいくら?

貯蓄事情は人それぞれですが、参考までに同世代の人たちがどれくらい貯蓄があるのかを確認しておきましょう。

40歳代、独身世帯の貯蓄額(金融資産非保有世帯を含む)は次の通りです。

1.1 【40歳代・独身世帯】貯蓄額別の世帯割合

  • 金融資産非保有:35.8%
  • 100万円未満:14.8%
  • 100~200万円未満:5.9%
  • 200~300万未満:4.9%
  • 300~400万円未満:6.2%
  • 400~500万円未満:2.8%
  • 500~700万円未満:2.8%
  • 700~1000万円未満:3.1%
  • 1000~1500万円未満:7.7%
  • 1500~2000万円未満:2.5%
  • 2000~3000万円未満:4.0%
  • 3000万円以上:5.9%
  • 無回答:3.7%

40歳代・独身世帯の平均貯蓄額は657万円、より実態に近い数値と考えられる中央値は53万円という結果に。

また、貯蓄額別に見ると、金融資産非保有、つまり「貯蓄ゼロ」の方が35.8%と3割以上を占めていることが分かりました。

40歳代で独身ライフを過ごす方の半数が「貯蓄ゼロ」または「100万円未満」です。

なお、こちらの統計の金融資産には、投資信託や株式、保険などの金融商品も含まれますので、2人に1人が手取り収入のすべてを使い切っていると言えるでしょう。