古書店の経営者が発見した「DVDの奇妙な劣化」がX上で話題になっています。
投稿したのは、Xユーザーの「古本屋『すずめ出版古書部』(@suzume_kosyo)」さん。
当ポストは2024年1月23日時点で1万件を超えるいいねを集め、多くの反響が寄せられています。記事後半では中古ソフト・メディア類の購入単価についても紹介します。
※投稿された写真は【写真4枚】をご参照ください。
※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております。
1. 検品中に発見された「DVDの奇妙な劣化」に目を疑う
「DVDの検品中に奇妙な劣化が認められたため、後世に遺す意味でもスレッド投稿します。まずは劣化の状態をご覧ください。データ記録面の一部がまるで蒸発したかのように消えて無くなり、現在は再生不可能となっています。こんな劣化を見るのは初めての経験」
そんなコメントとともに投稿されたのは、一枚の写真でした。写っているのはDVDのディスクですが、驚くことに「データ記録面の大半が透明の状態」となっています。
@suzume_kosyoさんは投稿に続ける形で、DVDの状態や保管状況などを説明。2009年に国内メーカーからリリースされた、台湾プレスのDVDだそうです。直射日光が当たらず高温多湿でない場所で、トールケースに入れて保管していたとのこと。
DVDの一般的な寿命は15年程度と言われることもあり、「気がついたら手持ちのDVDが劣化していた」なんて経験がある方は多いかもしれませんね。しかしながら、これほどまでに「きれいな透明状態」に劣化したディスクには、思わず目を疑ってしまいます。
2. 「このような現象は初めて」発見の経緯等を詳しく聞きました
――DVDの劣化を発見した経緯をお教えください。
私が古書店を経営しているので、商品を入れ替えるための検品中に発見しました。
最初は特に確認せずDVDプレイヤーに入れて再生しようとしたところ、異音がするだけでいつまで待っても再生されず「おかしいな……」と思い盤面を確認したら、このような劣化が認められ、その日にXに投稿しました。
――写真のDVDはどれくらいの期間保管されていたのでしょうか。
発見した場所は自宅のクローゼットです。このDVDの発売は2009年で、発売直後にメーカから直接新品にて購入したので期間は約14〜15年です。
数度の引っ越しをしたのでずっと置きっぱなしというわけではないですが、購入以降はいずれの場所でも直射日光が当たらず高温多湿でもない場所で、トールケースに入れ暗所にて定期的に換気しつつ縦置きではなく平置きで(寝かせて)保管していました。
再生頻度は数ヶ月に1度の割合で、この劣化を発見する以前は問題なく視聴できていました。(記憶は曖昧ですが、最後の再生は2〜3年前だったと思います)
――写真のような現象は初めてなのでしょうか。
まったくの初めてです。他のCDやDVD(R含む)でレーベル面の印刷が剥がれたりという経験はありましたが、このように綺麗さっぱり、まるで蒸発したかのように失われた現象は初めてです。
3. Xでは有識者や経験者からの声が数多く寄せられた
「単純にプレスミス(はずれ)ということも考えられますが」とした上で、考えられる原因を挙げながら「詳しい御仁からの見解を」と続けた@suzume_kosyoさん。するとポストには、有識者からの意見が多数寄せられました。
「少し前のプレスCD等で多く見られる現象です。素材と環境要因で金属素材が蒸発したかのようになり、ポリカのディスクが透けるため再生不可となります」
「プレスが甘いと、プラスチック円盤の隙間から酸化したアルミ層が溶け出てきます。以前からディスク類の寿命は20年程と言われていますが、日本製はそれ以上に耐えることが多いですね」
「以前CD制作の仕事をしていましたが、アルミの蒸着が薄いとこういった見た目になりました。光でアルミが劣化したか、もともとアルミが薄かったのかもしれません」
@suzume_kosyoさんはスレッドにお礼の言葉を添え、「謹んで拝読し勉強させていただきます。引き続き、このスレッドが何らかの一助になれば」と続けました。
【DVDの奇妙な劣化について】1/4
— 古本屋『すずめ出版古書部』@通販対応 (@suzume_kosyo) January 12, 2024
DVDの検品中に奇妙な劣化が認められたため、後世に遺す意味でもスレッド投稿します。
まずは劣化の状態をご覧ください。データ記録面の一部がまるで蒸発したかのように消えて無くなり、現在は再生不可能となっています。こんな劣化を見るのは初めての経験。
(続く) pic.twitter.com/qNuCTkxzQ0
4. 中古ソフトやメディア類の平均購入単価と推移
古書店のXアカウントが投稿した、DVDの奇妙な劣化が話題となりました。
ここからは、中古ソフト・メディア類の平均購入単価とその推移について「令和3年度 リユース市場規模調査 報告書」をもとに紹介します。
報告によると「品目別の中古品・リユース品の購入単価の全体平均額」のうち「ソフト・メディア類(DVD、ブルーレイ、ゲームソフトなど)」の令和3年度の推計額は、1人あたり8866円となっています。平成30年度の推計額は7956円と公表されており、910円増額していることがわかります。
5. 埼玉県越谷市にて「すずめ出版古書部」を運営中
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「DVDの奇妙な劣化」を紹介しました。
投稿主の「@suzume_kosyo」さんのアカウントでは、運営中の【すずめ出版古書部】に関する情報を投稿されています。
すずめ出版古書部は、世界初にして唯一の「ビデオゲーム」「麻雀」「性愛」中心の古書店で、埼玉県越谷市にて営業されています。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
5.1 店舗詳細
すずめ出版古書部
住所:〒343-0807 埼玉県越谷市赤山町4-7-2 富士ショッピング内
参考資料
小野田 裕太