2024年4月19日、総務省から公開された「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)3月分」によれば、生鮮食品・エネルギーを除く総合指数は前年同月比で2.9%の上昇。
前月比からほぼ横ばいであるものの、依然として物価高の状況は続いており、家計へ少なからず影響を与えています。
こうした物価高などの苦しい状況を乗り切る支えとなるのが「貯蓄」。自分と同年代の平均貯蓄額や、手取り収入からどれくらい貯蓄しているのかは気になるところです。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・二人以上世帯の貯蓄額をみていきます。記事の後半では手取りからいくら貯蓄できているか、リアルなお金事情を確認していきましょう。
1. 【70歳代・二人以上世帯】貯蓄3000万円以上は何パーセント?
70歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合
18.3%
1.2 【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1905万円
- 中央値:800万円
貯蓄3000万円以上は約2割となりました。70歳代の場合、数値が大きい方に寄りがちな貯蓄額「平均値」とより実態に近しい「中央値」との開き具合にも注目すべきでしょう。
その間には、2倍以上の金額差があるとわかります。同世代間の貯蓄格差は開きつつあるようです。
あまり貯蓄できていないと自覚のあるシニアの中には、自分たちの貯蓄額に不安を抱えている人もいるかもしれません。
次の章からは、手取り収入からの貯蓄割合をチェックしていきましょう。