4. 【年齢別・年金一覧表】70歳代「国民年金」の平均年金月額は?
次に、同資料から国民年金についても確認していきます。
4.1 国民年金の平均月額(70歳代:70歳~79歳)
- 70歳:国民年金5万7320円
- 71歳:国民年金5万7294円
- 72歳:国民年金5万7092円
- 73歳:国民年金5万6945円
- 74歳:国民年金5万6852円
- 75歳:国民年金5万6659円
- 76歳:国民年金5万6453円
- 77歳:国民年金5万6017円
- 78歳:国民年金5万5981円
- 79歳:国民年金5万5652円
国民年金についても65歳以降でみると、平均で月5万円台となりました。
仮に夫婦ともに国民年金であれば、年金月額は約11万円になります。
増額が予定されている2024年度の年金ですが、初回支給日は6月14日(金)。6月分は、2024年度の初月となる4月分と5月分が支給されます。
公的年金は偶数月の15日(土日祝の場合は直前の平日)に、前月分と前々月分がまとめて支給されるため、4月支給分は2月分・3月分となっているので注意しましょう。
5. 老後に向けた計画的な資産形成を
これまで70歳代・二人以上世帯の「貯蓄3000万円以上の割合」と手取りからの貯蓄割合を確認してきました。
貯蓄できている人もあれば、貯蓄ができなかったという人もいましたね。
家庭環境や社会情勢の変化により貯蓄できない場合もありますが、継続的に貯蓄を続けるためには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
先取り貯金であれば、基本的に一度申し込みをすれば毎月一定額を貯蓄できるので、きちんとお金を貯めることができるでしょう。
また、先取り貯金は預貯金だけでなく、リスクはありますが投資信託などの積み立てといった運用もあります。
これを機に自身に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
5.1 【参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:18.7%
- 100万円未満:5.9%
- 100~200万円未満:4.1%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:4.0%
- 400~500万円未満:2.2%
- 500~700万円未満:7.5%
- 700~1000万円未満:6.5%
- 1000~1500万円未満:10.3%
- 1500~2000万円未満:7.1%
- 2000~3000万円未満:10.0%
- 3000万円以上:18.3%
参考資料
- 総務省「2020年基準 消費者物価指数全国 2024年(令和6年)3月分」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
荒井 麻友子