今年は暖冬とのことですが、それでも大寒に入り、寒さが厳しくなってきましたね。
物価上昇の影響で光熱費も上昇しており、暖冬は家計にとってはプラスかもしれません。
しかし、冬は暖房費用や冬用の布団、洋服、防寒グッズなど、何かとお金がかかるもの。
物価高の現代においては、年金収入でやりくりしている場合は物価上昇分を貯蓄から対応していく必要があります。
そこで今回は70歳代以降の「貯蓄2000万円以上の世帯」を中心に懐事情について確認していきたいと思います。
1. 70歳代以上世帯「貯蓄2000万円超」の世帯はどれほどいるのか
「老後2000万円問題」が話題となって約5年。いまのシニア世代はクリアできているのでしょうか。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2022年(令和4年)詳細結果-(二人以上の世帯)」によると、70歳代以上の貯蓄の平均額は2411万円です。
1.1 70歳代以上の貯蓄現在高(187万4554世帯)
70歳代世帯の貯蓄現在高について、金額ごとの世帯数を見ていきます。
70歳代以上の平均貯蓄額:2411万円
- 100万円未満:14万896世帯
- 100万円~:6万4999世帯
- 200万円~:6万426世帯
- 300万円~:6万9205世帯
- 400万円~:6万2104世帯
- 500万円~:7万670世帯
- 600万円~:5万2589世帯
- 700万円~:4万9056世帯
- 800万円~:6万433世帯
- 900万円~:4万6408世帯
- 1000万円~:10万9329世帯
- 1200万円~:8万5755世帯
- 1400万円~:6万9842世帯
- 1600万円~:8万2145世帯
- 1800万円~:5万9305世帯
- 2000万円~:15万265世帯
- 2500万円~:12万1065世帯
- 3000万円~:17万7308世帯
- 4000万円~:33万4754世帯
グラフを見ると「4000万円超」の世帯が最も多いのがわかります。
また、話題となった「老後2000万円問題」の「2000万円」をクリアする世帯は、合計78万3392世帯で70歳代総世帯の約42%を占めています。
70歳代でまとまった貯蓄を保有する世帯があるものの、半数は2000万円以下となっています。
また、現在貯蓄高が100万円に満たない世帯は14万8896世帯で約8%です。
年金収入だけでやり繰りできていれば問題はないかもしれませんが、生活費以外のことを考えると心もとないでしょう。