株式会社三菱UFJ銀行が、20〜70代の男女600名を対象に「家族のじかんと相続に関する実態調査」を実施しました。 その結果、年末に帰省した際の、親とのお金を話をする方はわずか5.3%。 ほとんどの方が、準備をしないまま相続を行っています。
親からの相続平均額は2300万円。最大の相続額はなんと7億円の事例も。 多大な相続税を支払えず、貴重な財産を泣く泣く手放すケースも少なくありません。
時間は有限です。もしものときに備えて、思い切って相続の話をしてみてもいいかもしれません。 そこで、本記事では相続時の資産やトラブルについて注目。 また、美術品や骨董品などの隠れ資産についての対処について触れていきます。
1. 家族と話しづらい話題3割が「家族の資産」
高齢になれば、相続のことを現実的に考えるもの。綿密に計画を組んで相続を行いたいはず。 しかし、調査結果では約30%の方が相続の話は避け、実際に相続について話す方は5.3%とのことです。
特に、ゆっくりしたい年末年始に「遺産」の話題をしたくない気持ちもわかります。しかしながら、子どもが20代の場合、一生で両親と会話できる時間はわずか約180時間(約7.5日)とのこと。手遅れになる前に話をしたほうがよさそうです。
2. 相続のトラブル経験者は4人に1人 「もしも」のときには手遅れ?
「ドラマのような相続トラブルなんて起きるわけが無い」と考える方も多いかもしれません。 しかし、生前に相続ついて話さない方は約8割で、現実には4人に1人が相続関連トラブルを経験しています。
<相続時のトラブルトップ3>
- 遺産分割について(14.1%)
- 独占を主張する(6.0%)
- 不動産をめぐるトラブル(5.4%)