ホンダ「WR-V(ダブリューアールブイ)のグランドコンセプトは、「VERSATILE FREESTYLER(バーサタイル フリースタイラー)」です。多様なライフスタイルやニーズに適応できることを意味する、「FREESTYLER」は、自由に自分らしいスタイルで生きることを表現しています。
そんなライフスタイルに寄り添うクルマとなることを目指して開発されたのが「WR-V」です。
ホンダのSUVラインナップでは、ボディサイズはZR-Vとヴェゼルの中間に位置していますが、価格ではヴェゼルより安い位置関係になります。
高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、安心と信頼を感じられるようなSUVデザインやワンクラス上のゆとりある空間の室内。そして、クラストップレベルとなる458Lもの荷室を持つ機能性にプラスして200万円前半というプライスが大きな話題を呼んでいます。
1. なぜ低価格設定が実現できたのか?
なぜ、WR-VがZR-Vヴェゼル、あるいは同クラスの他車より低価格設定を実現できたのでしょうか?
まず、コストの低いインドで生産することなどで、車両価格(消費税込み)を抑えたのが理由としてあげられます。
インドでは「エレベイト」として生産・販売されているので、WR-Vはエレベイトの日本仕様とも言えます。
さらに、あえてハイブリッド車や4WDを設定せず、1.5Lのガソリンエンジン車のみ、駆動方式は2WD(前輪駆動)だけというラインナップに絞ったことも理由にあげられます。
ホンダのSUVラインナップの、ボディサイズと価格の比較をしてみましょう。
1.1 ボディサイズと価格の比較表
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出所:ホンダ公式WR-V諸元表・ホンダ公式ヴェゼル諸元表・ホンダ公式ZR-V諸元表・ホンダ公式ヴェゼルWEBカタログ・ホンダ公式ZR-VWEBカタログ・ホンダ公式WR-VWEBカタログをもとに筆者作成
【WR-V】
- 全長/全幅/全高(mm):4325/1790/1650
- ホイールベース(mm):2650
- 車両本体価格(円):209万8800~248万9300
【ヴェゼル】
- 全長/全幅/全高(mm):4330/1790/1580~1590
- ホイールベース(mm):2610
- 車両本体価格(円):239万9100~341万8800
【ZR-V】
- 全長/全幅/全高(mm):4570/1840/1620
- ホイールベース(mm):2665
- 車両本体価格(円):304万9200~434万7200
WR-Vの車幅はヴェゼルと同じで全長もヴェゼルとほぼ同じです。ヴェゼルの1.5Lガソリン車のみが250万円を切りましたがハイブリッド車は300万円前後となっています。
ZR-VはWR-Vより一回り大きいボディサイズであり、価格も1.5Lエンジンでも直噴VTEC TURBOエンジンであることから300万円台になります。
このようにボディサイズがヴェゼルと大差ないにもかかわらず、最上位グレードであっても250万円以下というWR-Vは、非常にリーズナブルなSUVであるといえるでしょう。
2. 安いだけじゃないWR-Vの魅力
低価格がクローズアップされているホンダ「WR-V」ですが、魅力はほかにも沢山あります。それらの魅力があって、初めて価格の安さが魅力となるのです。
2.1 WR-V エクステリアの魅力
WR-Vのエクステリアは、スタイリングから安心と信頼を感じられるSUVらしいデザインとなっています。
フロントは、サイドのベルトラインから水平に伸びたフロントフードとスクエアなフロントグリルにより、迫力あるデザインに。
またフロントノーズからリアまで厚みのあるデザインとすることで力強いイメージを与えています。さらに、ライトのデザインはワイド感を高め、フロントはフルLED、リアはストップランプとテールランプにLEDを採用しています。
2.2 WR-V インテリアの魅力
インテリアは、乗り込んだときの心地よさと質感の高さを実現。すべての席で広々とした空間が感じられるでしょう。
また、メーター周りは水平基調でスイッチ類を中央に配置するシンプルなデザインになっており、7インチTFT液晶メーターと、アナログスピードメーターを組み合わせたメーターを採用しています。
7インチTFT液晶メーターには、スピードメーターや走行モードなどの基本情報に加え、Honda SENSINGなどの情報も表示します。
リアベンチレーションを全タイプに標準装備し、エアコンの風が後席まで届くので後席の快適性を高めています。
2.3 WR-V 室内空間と荷室空間との魅力
運転席は高いアイポイントによる見晴らしのよい視界と、操作しやすいステアリングやペダルの配置に。また、運転席の前方見下げ角を大きくすることで、車両前方の距離感をつかみやすく、助手席側のフロントフードの端やフロントフードの前方まで見やすいデザインとして、運転のしやすさを追求した形状になっています。
後席では、頭上空間の広さを確保。ドアライニングの下部や前席シートバックの形状を工夫することで乗り降りがしやすい足元空間を実現しています。
荷室は、後席シートバックからの荷室長840mm、前席シートバックからは2181mmを確保。壁面をフラットに近い形状にしたり、床下収納を設けたりしたことで、クラストップレベルとなる458Lの容積を有しています。
2.4 WR-V 走行性能の魅力
WR-Vのパワートレーンは、1.5L DOHC i-VTECエンジンを搭載。また、加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化し、さまざまな走行シーンで安心感のある走りとなっています。
WR-V向けに最適化された電子制御パワーステアリングやサスペンションにより扱いやすいリニアな操縦性を追求。また、2650mmのロングホイールベースで、優れた直進安定性と乗り心地の良さを実現しています。
さらに、エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によりエンジンの振動を低減させ、ロードノイズの低減のための遮音や吸音対策を行うことで静かで快適な室内空間となっています。
そして、最低地上高はクラストップレベルとなる195mmに設定。未舗装路や段差を走行するストレスを軽減しました。
2.5 安全性能の魅力
WR-Vは、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」を全タイプに標準装備しています。
Honda SENSINGはフロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用してさらなる安心・安全を追求しています。
<Honda SENSING搭載機能一覧>
- 1)衝突軽減ブレーキ<CMBS>
- 2)誤発進抑制機能
- 3)後方誤発進抑制機能
- 4)近距離衝突軽減ブレーキ
- 5)急アクセル抑制機能
- 6)歩行者事故低減ステアリング
- 7)路外逸脱抑制機能
- 8)アダプティブ・クルーズコントロール<ACC>
- 9)車線維持支援システム<LKAS>
- 10)先行車発進お知らせ機能
- 11)標識認識機能
- 12)オートハイビーム
- 13)パーキングセンサーシステム
3. ホンダ「WR-V」の諸元表
ホンダ「WR-V」のスペックについては下記の諸元表をご確認ください。
- 全長/全幅/全高(mm):4325/1790/1650
- ホイールベース(mm):2650
- 最低地上高(mm):195
- エンジン型式/エンジン種類/排気量(cc):L15D/直列4気筒/1496
- 最高出力(kW[PS]/rpm):87[118]/6600
- 最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):142[14.5]/4300
- WLTCモード燃費率(km/L):16.2~16.4
- 最小回転半径(m):5.2
4. ホンダ「WR-V」のグレードと価格表
ホンダ「WR-V」のグレードごとの車両本体価格は税込みで以下の通りとなります。
- WR-V X:209万8800円
- WR-V Y:234万9600円
- WR-V Z+:248万9300円
5. ホンダ「WR-V」は”This is サイコーにちょうどいいSUV!”
WR-V最大の魅力である価格では、「X」の209万円も魅力ですが、最上級グレードの「Z+」であっても約250万円というのは破格の設定です。
もちろん、1.5LガソリンエンジンでSUVなのに4WDがないじゃないかという考えもあります。確かにハイブリッドや高性能な4WDシステムも素晴らしく、ヴェゼルやZR-Vには価格に見合った魅力もあります。
しかし、日常の足として、SUVらしさを味わえる車種として過不足ない性能と機能性を備えているWR-Vは、価格の高さがネックで手が出せなかった層に的確に刺さる車種だと思います。
”This is サイコーにちょうどいいHonda!”というのはホンダの他車種のコピーですが、WR-Vは”This is サイコーにちょうどいいSUV”と言えるでしょう。







