2023年12月に公表された最新データによると、厚生年金の平均受給額は月14万円、国民年金は5万6000円です。

また2024年1月19日に公表された資料によると、2024年度の厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)は23万483円、国民年金の満額は6万8000円であることがわかりました。

一方で老後は二人以上世帯の平均で月2万2000円不足するというデータもあるので、老後に向けた準備を進めましょう。

資産形成を積極化するのも重要ですが、年金受給額を増やすというアプローチもあります。

1. 厚生年金の平均受給額は月14万円

令和4年度「厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は月14万5000円ほどです。

年によって若干の上下はありますが、近年はおおむね14万円台で推移しています。

総務省統計局「2022年(令和4年) 家計の概要」によると、二人以上世帯では、年金給付が多くを占めると推測される「社会保障給付」は月22万円となっています。

厚生年金は現役時代の年収水準や、自分が社会人として働いているか、家族の扶養に入っているかなどで水準が変わります。

その結果、二人以上世帯の年金額平均は、老齢年金の単純な2倍よりも少ない点に注意しましょう。

2. 国民年金の平均受給額は月5万6000円

自営業などの方が加入する国民年金の平均受給額は、令和4年度で5万6000円となっています。

こちらも年によって受給額に差異はありますが、近年は5万円台で推移しています。

厚生年金と比べて、国民年金は受給額が大幅に少ないのが特徴です。

自営業や個人事業主など、国民年金に加入している方は、より一層老後の資産形成に向けて準備を進めていきましょう。