2. 老後資金を増やす方法3選

老後はできるだけ節約して、家計を維持しようと考える方もいるかもしれません。

しかし、長い老後生活の間、ずっと倹約して過ごすと、精神的にきつくなってしまうかもしれません。

まずは、少しでも貯蓄額を増やすことができないか検討するのがおすすめです。

ここでは、老後資金を効率よく準備する方法を見ていきましょう。

3つのポイントをご紹介します。

2.1 老後資金を増やす方法1.働く

働いて収入を増やすことが、貯蓄を増やす最大の近道です。

65歳になっても、再雇用制度等を活用して同じ会社で働き続けたり、別の仕事を探して働いたりと、元気なうちは、仕事を続けるようにしましょう。

後ほどご紹介しますが、ある程度の収入を得ることができれば、年金の受け取り開始年齢を遅くして、年金受取額を増やすことも可能です。

2.2 老後資金を増やす方法2.資産運用を行う

手元にある資金を元に、資産運用にチャレンジするのもおすすめです。

資産運用で得た利益にかかる税金を非課税にすることができるNISA制度を活用すれば、節税しながらお得に運用することができます。

NISA制度は、2024年から大きく変更となり、年齢制限がなく運用期間も無期限です。

高齢になっても続けられるので、老後資金を増やすことができるでしょう。

2.3 老後資金を増やす方法3.年金受取額を増やす

年金受取額を増やして、老後の収入アップを目指す方法もあります。

年金受取額は、年金の受け取り開始年齢を遅くしたり(繰下げ受給)、付加年金(年金保険料に付加保険料を追加して、将来の受給額を増加させること)に加入することで、年金受取額を増やすことが可能です。

【参考】年金の繰下げ受給とは

出所:日本年金機構「年金の繰り下げ受給」をもとにLIMO編集部作成

さらに、学生納付特例などで年金を支払っていない期間がある場合は、保険料を追納することで、年金受取額を増やすこともできます。

年金制度についてさらに詳しく知りたい場合は、年金の繰り下げ受給、付加年金、保険料の追納制度などについて、日本年金機構のホームページを確認してみましょう。

3. 老後資金を増やす方法まとめ

少しでも多くのお金を貯めたい、老後に焦りたくないと考えている場合、老後資金の準備ははやめに始めるとよいでしょう。

計画的な貯蓄はもちろんですが、資産運用も運用期間が長ければ長いほど、利益を増やすことができます。

今回ご紹介した内容を参考にしながら、今から始められる老後資金準備をスタートさせましょう。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵