将来どのくらい年金がもらえるのか、自分たちの貯蓄は足りているのかなど、老後の資金について、漠然とした不安を感じている方は多いでしょう。

老後資金の不安や疑問を解決するためには、具体的に必要な金額を計算し、老後資金をコツコツ準備していくことが大切です。

2024年が開幕した今は、長期的なお金のプランについて検討するのにいい時期とも言えるでしょう。

今回は、具体的に、老後資金を増やすための方法を3つご紹介します。

1. 老後にいくら必要か計算してみる

なんとなく将来が不安だからと、闇雲に貯蓄をしていても、実際に必要な金額を貯めることができているのか分かりません。

自分たちはいくら老後資金を準備したらよいのか、計算してみましょう。

老後に必要な金額は、今使っている支出と、老後に得られる年金額から求めます。

例えば、現在毎月30万円のお金を使っており、65歳の退職時に退職金が1500万円もらえ、年金収入が毎月15万円あるとします。

その後20年間の老後の生活で必要となる金額は、以下の通り計算することができます。

<支出>

30万円×12カ月×20年間=7200万円

<収入>

退職金1500万円+年金15万円×12カ月×20年間=5100万円

<必要な貯金額>

7200万円-5100万円=2100万円

1.1 厚生年金の受給額の実態

厚生労働省の資料によると、2022年度末における厚生年金保険(第1号)の老齢給付の受給者の平均年金月額は、併給する老齢基礎年金の額を含めて、老齢年金が約14万4000円となっています。

加入している年金の種類によって年金受取額は変わるため、自分がもらえる金額は、予めチェックしておきましょう。

そして、人によって必要となる老後資金は違いますが、「老後2000万円問題」が話題になった通り、一般的に2000万円くらいの貯蓄が必要だと言われています。

まずは、2000万円を目標に貯蓄計画を立てていきましょう。