2.1 40歳代における賃金が高い業種ランキング
dodaの同調査における、40歳代の「賃金の高い業種ランキング」は下記の結果となりました。
40歳代の業種別ランキング1位は「IT/通信」で618万円でした。
ITや通信業界は、近年進歩しているIT技術やAIなどの急速な普及が影響し業績がのびていることが、高収入につながっているのでしょう。
次いで平均年収が多かったのは「金融」で598万円、次に「総合商社」が590万円と続く結果に。
上位にランクインした業種はどれも専門性が求められたり高い技術力が必要になったりするものとなっています。
40歳代になると、役職に就くことでキャリアアップとともに昇給が見込める年代になりますが、高収入を視野に入れる場合は、一定以上の専門性やスキルが求められるとうかがえます。
なお、職種分類別の1位は「専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)」で、平均年収は720万円となり、こちらにおいても専門性の高さが高収入に影響していることがわかります。
3. 【50歳代】1歳刻みで平均年収を確認
続いて、50歳代の平均年収を1歳刻みで確認していきましょう。
dodaの「平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)【最新版】」によると、50歳代の平均年収は下記の通りです。
- 50歳:546万円
- 51歳:559万円
- 52歳:581万円
- 53歳:588万円
- 54歳:613万円
- 55歳:615万円
- 56歳:634万円
- 57歳:643万円
- 58歳:675万円
- 59::727万円
50歳以上の平均年収は607万円で、前回の同調査と比較して11万円アップしています。
男女別の平均年収においては、男性の平均年収が674万円、女性の平均年収が434万円となっており、40歳代の平均年収よりさらに男女の収入差が広がっています。
50歳以上における「年収分布」は下記のようになっています。
40歳代の年収分布と比較すると、50歳以上の年収分布は右側へシフトしていることがわかります。
50歳以上は、40歳代よりもキャリアがさらに積まれ、管理職や役員への昇格などでキャリアアップする人が多いです。
年収アップがしやすいことから、年収も上昇傾向にあるのでしょう。
一方で、50歳以上の年収分布においても、4割以上の人は500万円に到達できておらず、年収格差が大きく広がっている現状がみてとれます。