2. 【20歳代・ひとり世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか

次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

出所:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【20歳代・ひとり世帯】の貯蓄200~300万円未満の割合

  • 11.0%

2.2 【20歳代・ひとり世帯】の貯蓄200万円未満の割合

  • 58.8%

2.3 【20歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:307万円
  • 中央値:110万円

貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄200万円未満は58.8%。

平均は300万円を超え、中央値は100万円を超えました。

3. 20歳代から貯める仕組み作りを

これまで20歳代・ひとり世帯の貯蓄の平均・中央値を確認してきました。

社会人となってはじめのうちは、家賃や光熱費、食費、光熱費などの支払い、また給与明細で社会保険料も確認し、「生活するのにこれだけお金がかかるとは」と驚くものでしょう。

20歳代は仕事に忙しく、またプライベートも旅行やレジャーなど楽しまれるかたが多いと思いますが、若い時に貯蓄習慣をつけておくと、その積み重ねがやがてくる老後を支えてくれることもあります。

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。

また、2024年は新NISAスタートの年。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。

資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。

リスク許容度は年代や家族環境によっても違うものなので、早くからまずは情報収集をはじめてみてもいいでしょう。

これを機に、2024年のご自身に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。

3.1 【ご参考】20歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:42.1%
  • 100万円未満:22.6%
  • 100~200万円未満:11.5%
  • 200~300万円未満:6.4%
  • 300~400万円未満:4.6%
  • 400~500万円未満:2.6%
  • 500~700万円未満:3.6%
  • 700~1000万円未満:2.6%
  • 1000~1500万円未満:1.1%
  • 1500~2000万円未満:0.4%
  • 2000~3000万円未満:0.4%
  • 3000万円以上:0.5%

参考資料

宮野 茉莉子