3. 年収1000万円超世帯の貯蓄額はどれくらいあるのか
では最後に、年収1000万円超世帯の平均貯蓄額と貯蓄割合について見ていきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、二人以上の世帯年収1000万円超の平均貯蓄額は下記の結果となりました。
- 世帯年収1000万円~1200万円未満:平均値2556万円・中央値1000万円
- 世帯年収1200万円以上:平均値3575万円・中央値1800万円
【貯蓄額】世帯年収1000万円~1200万円未満:世帯年収1200万円以上
- 【金融資産非保有】12.2%:13.0%
- 【100万円未満】5.3%:2.9%
- 【100万円~200万円未満】6.1%:1.8%
- 【200万円~300万円未満】1.6%:2.5%
- 【300万円~400万円未満】3.3%:2.9%
- 【400万円~500万円未満】3.3%:2.9%
- 【500万円~700万円未満】4.1%:4.3%
- 【700万円~1000万円未満】9.8%:5.4%
- 【1000万円~1500万円未満】13.1%:8.3%
- 【1500万円~2000万円未満】5.7%:6.9%
- 【2000万円~3000万円未満】9.8%:13.7%
- 【3000万円以上】23.7%:32.5%
平均値と中央値で大きな乖離が見られます。平均値は一部の大きな数値により引き上げられていると考えられるため、ここでは、より実態を表すとされる中央値を参考としておきましょう。
中央値に注目すると、年収1000万円超の世帯は1000万円以上の貯蓄があることが分かります。
一方で、金融資産非保有、つまり貯蓄ゼロの割合が1割ほどいるのが気になります。年収と貯蓄額が比例するとは一概に言い切れないようですね。