4. 老後資金をつくる3つのポイント
多くの方が、年金だけでは老後資金が足りないと考えられます。
そこで、老後に向けて大きな資産をつくる際の3つのポイントをお伝えします。
4.1 ポイント①生活費をダウンサイジングする
老後に向けて、徐々に生活費のダウンサイジングを始めていきましょう。
ただし、食費などを削ると健康に影響が出る懸念があります。変動費ではなく、固定費の見直しから行ってみてはいかがでしょうか。
例えば生命保険などでも、子どもが独立しているにも関わらず高額な保険に入ったままというケースがあります。
不要な分は減らすことで、毎月の固定費を無理なく減らすことができます。
4.2 ポイント②「長期積立」でコツコツ運用を
次に大切にしたいのが、「長期・積立・分散」を押さえた上での資産運用です。
インフレかつ低金利の上では、預貯金の価値が目減りするリスクがあります。お金を預けるだけではなく、運用で増やすという視点も重要になるでしょう。
ただし金融商品は日々値動きがありますので、一括で大きな金額を買うと、値下がりした場合に大きく損が出る可能性もあります。
積立投資では「価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く」買い付けます。買いつけのタイミングを分散させることで、購入単価が平均化され、値動きの影響を受けにくくなるのです。
リスクを抑えながら、運用益の安定を目指していけるといいでしょう。
4.3 ポイント③繰下げ受給をする
厚生年金も国民年金も、65歳以降に受給を開始することで、受給額を増やすことが可能です。これを年金の繰下げ受給といいます。
2022年4月からは75歳まで年金を繰り下げることが可能になりました。
繰り下げる月ごとに0.7%ずつ年金が増えるため、10年間で最大84%増加できます。
ただし、年金を受け取るまでは無収入なので、余剰資金が余りない場合は働き続ける必要が出てくるでしょう。
また税金保険料の負担が増える点や、加給年金が受け取れない点にも注意が必要です。