3.3 年金からの天引きも考慮する
年金からの天引きには各種条件があるため、天引きされないこともあります。ただし、この場合は普通徴収といって、納付書や口座振替等で納めることになるため、負担の程度はかわりません。
※所得が一定以下の場合、税金に関しては非課税になります。また、遺族年金や障害年金は非課税です。
上記はあくまでも平均額であるため、実際の収支は家庭によって変わるでしょう。持ち家の有無や年金以外の収入、貯蓄なども考慮した上で、それぞれの老後の備えが必要になります。
4. 老後の備えを考えよう
おひとりさま女性の年金月額や生活費について解説していきました。
女性は男性よりも平均寿命が長いため、おひとりさまとして老後を迎える可能性は高いといえます。
最近の統計によれば、女性の年金の平均月額は厚生年金で約10万円、国民年金で約5万円。年金だけで老後を過ごすのは心もとないと感じる方もいるでしょう。
年金額を増やすことや、独自の老後の備えが重要になります。
2024年1月からは新しいNISAが始まりましたが、こうした制度もうまく活用しながら、将来の資産を形成していきたいですね。
参考資料
- 厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況 1主な年齢の平均余命」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省 家計調査報告「家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」
平田 依恵