2. 【60歳代・ひとり世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
2.1 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄1500~2000万円未満の割合
- 5.1%
2.2 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄1500万円以上の割合
- 38.3%
2.3 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1960万円
- 中央値:950万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄1500万円以上は38.3%。
平均は1900万円を超え、中央値は900万円を超えました。
3. 2024年は老後に向けて計画的に貯蓄しよう
厚生労働省より、2023年9月の時点で全国の100歳以上の高齢者が過去最多の9万2139人だったと発表されました。昨年から1613人増え53年連続で増加、最高齢は116歳だったとのこと。
日本の高齢化は進んでおり「老後」の期間も長くなる可能性が高まるばかりです。安定した老後生活を送るためには十分な資産、そして貯蓄が必要です。
60歳代であれば、これからまとまった退職金を受け取る世帯もあるかもしれません。
しかし、確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。
先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。
2024年は新NISAスタートの年。貯蓄の一部に、新NISA制度を利用して積立投資をはじめるのも選択肢の一つとなるでしょう。
資産運用となればリスクがあるので、事前の情報収集や勉強が重要となります。
これを機に、2024年のご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。
3.1 【ご参考】60歳代・ひとり世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)
- 金融資産非保有:28.5%
- 100万円未満:8.0%
- 100~200万円未満:5.7%
- 200~300万円未満:4.3%
- 300~400万円未満:3.6%
- 400~500万円未満:2.7%
- 500~700万円未満:6.2%
- 700~1000万円未満:4.6%
- 1000~1500万円未満:6.6%
- 1500~2000万円未満:3.6%
- 2000~3000万円未満:6.8%
- 3000万円以上:16.9%
参考資料
- 内閣府「第2節 高齢期の暮らしの動向」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身以上世帯調査](令和4年)」
- 金融庁「新しいNISA」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
荒井 麻友子