内閣府「第2節 高齢期の暮らしの動向」によると、老後の経済的な暮らしについて「心配なく暮らしている」と回答した65歳以上の方は68.5%にのぼりました。
この数字だけ見ると、あまり心配する必要が無いように感じますが、今の現役世代も年金だけで十分なのかと考えたときに自信を持てる人は多くはないでしょう。
調べてみると、現状の60歳代おひとりさま世帯でも「貯蓄が十分にできている世帯」と「貯蓄ができていない世帯」とで二極化の傾向にあると判断できるかもしれません。
今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、60歳代・ひとり世帯の貯蓄額をみていきます。
1. 【60歳代・ひとり世帯】1500~2000万円未満は何パーセントか
60歳代・ひとり世帯で「1500~2000万円未満」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、60歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【60歳代・ひとり世帯】の1500~2000万円未満の割合
- 3.6%
1.2 【60歳代・ひとり世帯】の貯蓄1500万円以上の割合
- 27.3%
1.3 【60歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1388万円
- 中央値:300万円
貯蓄1500~2000万円未満は1割未満、貯蓄1500万円以上でみると約3割未満となりました。