2023年12月25日、厚生労働省が発表した資料によれば、現在の平均年金月額は厚生年金が14万3973円、国民年金が5万6316円です。
老後生活において老齢年金は重要な収入源となる一方で、公的年金だけで生活するのは不安だという人もいるでしょう。
年金収入だけでは足りない場合、私的年金や貯蓄の取り崩しといった方法を検討する必要があります。
ただ、老後資金の準備が思うように進まない世帯も多いようです。
この記事では、金融広報中央委員会の資料をもとに、70歳代・単身世帯の貯蓄事情に焦点を当て、具体的なデータを見てていきます。老後資金の不安を抱える方々にとって、参考になれば幸いです。
1. 【70歳代・ひとり世帯】貯蓄1000万円~1500万円未満は何パーセントか
70歳代・ひとり世帯で「貯蓄」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、70歳代・ひとり世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
1.1 【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄1000万円~1500万円未満の割合
- 5.6%
1.2 【70歳代・ひとり世帯】の貯蓄1000万円以上の割合
- 35.7%
1.3 【70歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:1433万円
- 中央値:485万円
貯蓄700万円~1000万円未満は1割未満、貯蓄1000万円以上でみると約3割となりました。