2. 「要介護認定調査あるある」ですね!でもそれでは困りますよね……。
高齢者が認定調査の際に、できないことを「できる」と答えてしまったり、普段やらないことを調査員の前で張り切ってやってしまったりするのは、実はよくあることです。
ただ、実際の状態とは異なる介護度に認定されてしまうと、必要なサービスが受けられなくなったり、介護保険で利用できる費用の上限が少なくなったりするなどの影響が出るため、困ってしまいますよね。
そこで、今回は、認定調査で正しい判定を受けるための3つのコツを紹介していきます。
3. 要介護認定調査で正しい判定を受けるためのコツ3つ
3.1 【一覧表】要介護認定で正しい判定を受けるためのコツ3つ
3.2 ①家族が立ち会う
正しい判定を受けるには、調査員に普段の状態を把握してもらうことが何よりも大切です。
そのため、認定調査のときには、本人の状況をよくわかってる家族が立ち会うようにしましょう。
家族が立ち会っていれば、いつもできないことがたまたまできてしまっても、家族から調査員に普段の状態を伝えることができます。
しかし、本人の目の前で「いつもはできません」と調査員に言ってしまうと、プライドを傷つけてしまうことになりかねませんよね。
そのような場合は、やんわりと「今日はなんとかできたけど、手伝うことも多いよね」などと伝えると良いでしょう。
また、事前に調査員へ「最後に本人が聞いていないところで話を聞いて欲しい」と伝えておくと時間をとってもらえますので、その時に実際の状況を説明しましょう。
3.3 ②普段の様子を記録しておく
本人が生活の中で何ができるかできないか、家族が行っている介護の内容など普段の様子を日頃から詳細に記録しておきましょう。
生活の様子をスマートフォンの動画や写真で残しておき、調査員に見てもらうのも方法のひとつです。
認定調査の時には、その記録をもとに正確な情報を伝えることができます。
加えて、普段の生活での困りごとや介護者が大変だと感じていることも忘れずに伝えてください。
調査員が重要な出来事だと判断すれば、調査票に「特記事項」として記載してくれます。この「特記事項」も正しい判定を受けるための重要な情報となります。
3.4 ③調査内容を把握しておく
認定調査は「基本調査」という74項目の質問に口頭で答える形で進められます。
次々と質問されるので、何を聞かれるか内容がわからないまま調査を受けると、記憶も曖昧で焦ってしまい、正しい状況を伝えられないかもしれません。
そのため、認定調査を受ける前には、どのような質問をされるのか内容を把握しておくと落ち着いて答えることができるでしょう。