筆者は「団塊ジュニア」。同級生たちの多くが、親の介護中、もしくは介護予備軍です。

先日も、「実家の母が毎年作ってくれるお雑煮を楽しみにしていたが、料理の段取りがおぼつかない様子に戸惑ってしまった。味も見た目もいつもと違うお雑煮に、明らかな認知面の低下を感じ取った」という友人の帰省エピソードを聞いたばかり。

この年末年始はふとした親の変化に気づき、「介護」という2文字がちらつき始めた人もいるでしょう。今回は団塊ジュニア世代ならぜひ知っておきたい「介護のお金のこと」について考えていきます。

1. 「介護のこと」親が元気なうちに話しておければよいけれど……。

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LIFULL seniorが2023年12月23日に公表した調査では、「親の介護の準備」について 家族や親族で話し合っている人の割合は26.6%。

親が元気なうちに、介護について自然に話し合う時間が持てれば理想的ですが、それができる家庭はそんなに多くはないはずです。

とりわけ「介護費用」について具体的なイメージがわいてくるのは、親子ともに程度の年齢になってからというケースが多いかもしれませんね。

今回は一般的な介護費用について、各種調査結果をもとに整理していきます。介護にかかる費用は人それぞれですが、標準的なデータを知っておくことで、いつかくるその時に慌てずに済むかもしれません。