2. 日本とインドネシア、水産物生産量を比較
日本の2020年・水産物生産量(漁獲・養殖)は、約421万トンで養殖が約99万トンとなっています。インドネシアは約2183万トン、養殖が1484万トンと、日本の5倍以上の数値となっています。
インドネシアは世界第2位の漁獲高を誇っており、エビなどの養殖業が盛んです。
日本は1984年の1282万トンをピークに、ゆるやかな減少傾向。2022年には、過去最低の385万トンを記録しています。
3. 日本の水産物生産量が減少した理由
日本の水産物生産量が減少した理由として、遠洋・沖合漁業の減少があげられます。日本の漁業は第2次世界大戦後、沿岸から沖合へ、沖合から遠洋へと漁場を拡大することで発展しました。
しかし、昭和50年代には、沿岸から200海里(約370km)の水域で外国船は勝手に入って漁をしてはいけない、というルール設定を世界各国が次々と行い、遠洋漁業が難しくなっていきました。
その結果、遠洋漁業の生産量は、漁船漁業全体の4割を締めていましたが、平成以降は1割ほどに…。
漁業で働く人の減少も問題となっています。2018年、漁業で働く人は15万1701人で、65歳以上がもっとも多くなっています。漁業で働く人の数は、平成期の30年間で61%も減少しているのです。