3. 生活保護の受給者割合
2023年9月に生活保護を受給した世帯数は165万1187世帯でしたが、受給者ごとの割合としては60歳以上が中心となっています。
厚生労働省が2022年6月3日に公表した「生活保護制度の現状について」では、生活保護の受給者における半数が、65歳以上でした。
高齢者世帯で生活保護が増えている理由には、次の理由が考えられます。
- 物価高による家計の圧迫
- 公的年金の受給額が少ない
- 病気や介護による支出の増加
物価高によって生活が苦しくなり、生活保護の利用を検討している人が増加しているといえるでしょう。
4. 生活保護を受給している人にもルールが課されている
生活保護は公的な支援なので、受給にあたっては、生活面でも当然さまざまな制約や義務が課されます。
生活費が本来の目的に使われているのか、生活保護の受給要件を満たしている状態なのか、行政からもチェックの目が向けられます。
生活保護を受けるにしても、手続きやルールを正しく遵守して受給しましょう。
参考資料
- 厚生労働省「生活保護制度の現状について」
- 厚生労働省「生活保護の被保護者調査」※リンクをクリックすると自動的にファイルがダウンロードされます
- 厚生労働省「令和3年度被保険者調査」
川辺 拓也