気づけばもうクリスマス。
うだるような暑さがつい先日のように感じますね。年を重ねるごとに1年という時間があっという間に感じてしまいます。
筆者は長年金融業界におりますが、今年は資産運用、投資のご相談が以前よりも増えたと感じる1年でした。
資産運用を始めたいという方にその理由を聞くと、「将来が不安」という声がほとんどでした。
詳しく聞いてみると、将来の中でも「老後が心配」と口をそろえて仰います。
特に年金に対する不安は大きいようで、「自分で何とかしなければ」と思い、老後に向けて何かしら行動に移そうとしている方が増えているように感じます。
では実際に、年金を受給している方たちは、どのくらいの金額を受け取っているのでしょうか。本当に年金だけで老後を乗り切るのは難しいのでしょうか。
そこで今回は、いま年金を受け取っている60歳~89歳の人にスポットを当て、厚生年金や国民年金の受給額についてみていきたいと思います。
1. 日本の公的年金「厚生年金&国民年金」とは?
最初に、日本の公的年金制度について仕組みや特徴をおさらいしておきましょう。
公的年金制度は、下図のように国民年金(基礎年金)と厚生年金の2種類があります。
1階、2階とあるように、厚生年金は国民年金に上乗せして加入するものです。
自営業者などは国民年金のみ、公務員や会社員などは国民年金+厚生年金に加入します。
それぞれの特徴を確認していきましょう。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
- 加入対象者:原則として日本に住む20歳から60歳未満の全ての人が自動加入
- 国民年金の保険料:全員一律で年度ごとに見直し
- 老齢年金:40年間(480ヶ月)全ての保険料を納めれば老後に満額の国民年金(老齢基礎年金)を受給
※国民年金の第3号被保険者は個人として保険料を負担する必要はありません。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
- 加入対象者:主に会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入
- 厚生年金の保険料:毎月の給与や賞与などの報酬により決定した金額を事業所と折半(天引き)
- 老齢年金:年収と年金加入期間により決定し、老齢基礎年金(国民年金)に上乗せして支給