2. 積立投資「月3万円・30年間・年率3%」をシミュレーション

わたしたちの生活では、さまざまな税金が引かれています。そんな中「非課税」の恩恵を受けられるNISA制度に興味をもたれる方は少なくないでしょう。

しかし、NISAはあくまでも制度です。NISAという非課税枠を利用して投資信託や株式、ETFといった金融商品に投資をすることになるため、「リスク」が伴うことを理解しておく必要があります。

ただし、リスクとリターンは背中合わせ。リスクと同等の期待もあります。

これから投資を始める方がイメージしやすいよう、積立投資をNISA枠を利用して行った場合の運用成果をシミュレーションしてみましょう。

「毎月3万円・30年間・年率3%」のシミュレーションは以下のとおりです。

毎月3万円で投資信託を購入し続け、運用利回りが3%だった場合、30年後には積立総額1080万円+運用利益668万円で資産総額1748万円となります。

もし積立投資をNISAではなく通常の課税口座で行った場合、運用利益668万円に対して約20%となる約134万円が税金として引かれるため、手取りの利益は534万円まで減ってしまいます。

非課税制度のメリットの大きさがよくわかりますね。

さて、ここまでシミュレーションをしてきましたが、実際には何パーセントで運用できるかは分かりません。

運用がうまくいかず、資産が目減りする可能性もあることも十分に理解しておきましょう。

投資にはさまざまなリスクがありますが、少しでもリスクを抑えるためには「長期」と「分散」がポイントです。

投資信託の場合、一つの商品で世界中の様々な資産に分散投資されたものもありますので、不明な場合は金融機関の窓口で相談すると良いでしょう。