2018年にスタートした「つみたてNISA」の制度がいよいよ年明け2024年から大きな転換期を迎えます。

そもそもNISA制度とは、金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなるといったメリットがあります。

また近年は投資の初心者であっても、“投資の王道”といわれる「長期・分散・積立投資」を有利に活用できるといった点から人気を集めています。

今回は、2024年から始まる「新しいNISA」の変更点とともに、積立投資「月3万円・年率3%・30年間」のシミュレーションを見ていきます。

具体的なイメージを一緒に作ってみましょう。

1. 「新NISA」現行NISAからの主な変更点4つ

現行のNISA制度は、通常約20%の税金が非課税となることから、年齢を問わず多くの人が利用しています。

しかしながら、

「積立投資も一括の投資もどちらも利用できればいいのに…」

「非課税で保有できる期間がもう少し長ければじっくり長期投資ができるのに…」

といった声は少なくありませんでした。

そして2024年1月、こうした声が反映され、これまでよりさらに使い勝手の良い制度「新NISA」として、NISAが生まれ変わります。

では、どういう点が変更となるのか。現行制度と新制度を比べながら確認していきましょう。

まず現行のNISA制度は、「一般NISA」と「つみたてNISA」にわかれています。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成