1.1 控除を受けられる方の条件

セルフメディケーション税制を受けられるのは、適用を受ける年において「健康の保持増進や疾病の予防に関して一定の取組をしている方」です。

「一定の取組」は具体的に次のようなものが該当します。

  • 健康保険組合が行う健康診査(人間ドック、健康診断など)
  • 勤務先で行われる定期健康診断
  • 自治体が行う健康診査、がん検診
  • 予防接種(定期接種、インフルエンザワクチンなど)
  • 特定健康診査、特定保健指導

このように、日ごろから健康の維持増進や病気の予防を心がけていることが条件になっています。

なお、この一定の取組みを行っているのは申告する方の条件であり、配偶者や親族などが行っていることは条件に含まれていません。

1.2 対象になるのは「スイッチOTC医薬品」

セルフメディケーション税制で控除対象になる医薬品は「スイッチOTC医薬品」のみで、すべての市販薬が対象になるわけではないことに注意しましょう。

一部のスイッチOTC医薬品には識別マークがついているため、店頭でも確認しやすいです。

また、購入時に発行されるレシートにも控除対象である旨が記載されています。

なお、具体的な対象医薬品は、厚生労働省「セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)について」で確認できます。