1.4 後悔ポイント4:2階にも水道を引いておけば良かった

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冬は乾燥するので、2階の寝室にも加湿器が必須です。

しかしご夫婦の家の場合、水を汲める場所が1階にしかないので、毎日水の入った重いタンクを2階まで運ぶのが大変だそうです。

水回り設備は、家事動線の効率化やコストダウンが目的で1階にまとめることが多くなりがちですが、2階に居室があると高齢になるほど階段の上り下りがしんどくなり、不便さを感じるようになります。

したがって暮らしの中のあらゆる場面を想定した上で、2階に水回り設備を配置するかどうかを決めることが大切です。

2. 【注文住宅】冬になって実感する満足ポイントも!

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ご夫婦は、反対に冬になって実感する満足ポイントも教えてくださいました。それが、2階にランドリーコーナーを作ったこと。

これにより、冬に寒いベランダに出て洗濯物を干す必要がなくなったそうです。

建物内に洗濯物を干すスペースがあると天候に左右されないばかりか、冬の寒い時期でも洗濯をすることができます。

また花粉やPM2.5(微小粒子状物質)、排気ガスなどが洗濯物に付着するのを防ぐことも可能です。

しかし一方では、室内に湿気がこもって部屋にカビが生える原因になることもあるので、風通しを考えて窓を2か所以上設置する、換気扇やサーキュレーターを設置してランドリーコーナー内の空気を循環させるといった対策が必要になります。

3. 注文住宅づくりは地域の特性を考慮して

注文住宅を建てた方の後悔したポイントを紹介しましたが、これらの対策を実際に住む前から考えておくことは、一般の方には難しいことではないでしょうか。

特に寒い地域に建つ住宅の場合には、単に高気密・高断熱住宅にするだけでなく計画的な換気対策は必須で、そこでの暮らし方にもさまざまな工夫が必要になるでしょう。

そこで地域の特性や地域での住まい方を熟知した専門家による提案やアドバイスが、非常に重要になるといえます。

施工会社によってもそれぞれ得意とする工法や仕様が異なるので、建築を予定しているエリアにおいて豊富な施工実績のある会社に依頼すると、過去の経験からさまざまなアドバイスを受けることができるので安心です。

参考資料

亀田 融