1.4 一定基準「以上」の収入が入居条件

URに入居するためには、収入面での審査があります。

収入面での基準は、家賃額に対する平均月収額(ボーナスを含めた過去1年分の年収を月で割った月収)が基準となります(【図表1】【図表2】参照)。

【図表1】単身者の場合

出所:UR賃貸住宅「お申込み資格」をもとに筆者作成

 

【図表2】世帯の場合

出所:UR賃貸住宅「お申込み資格」をもとに筆者作成

また、以下のケースでは平均月収が家賃の2分の1未満でも入居可能です。

  • 大学や専門学校に通う18歳以上の学生
  • 20歳未満の子どもと同居する母子(父子)家庭
  • 60歳以上の高齢者
  • 障がい者

さらに、収入が少ない人でも、貯蓄額(金融機関にある貯蓄)が家賃の100倍ある場合は審査が通ります。

家賃5万円の場合・・・貯蓄額500万円以上

URに入居するためには細かい収入条件が定められているため覚えておきましょう。

2. 団地(公営住宅)の主な特徴

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URと団地(公営住宅)ではどんな点が違うのでしょうか。ここでは、団地(公営住宅)の特徴を3つ解説します。

URとの違いをしっかり確認しておきましょう。

2.1 地方自治体が運営

団地(公営住宅)は、都や県、市などの地方公共団体が建物を建設したり、買取や借上げを行い貸し出す住宅のことです。

低所得者への賃貸が主な目的であり、生活に困っている人を対象としています。

家賃は相場よりも安く設定されており、賃貸契約に必要な諸費用などが優遇されているのが特徴です。