3.1 50歳代の貯蓄額はいくら?
50歳代で単身世帯の平均貯蓄額は1058万円・中央値は53万円です。
中央値は53万円と変わりませんが、平均は1000万円を超えました。
50歳代で二人以上世帯の平均貯蓄額は1253万円・中央値は350万円です。
平均でみれば貯蓄の余裕があるように見えますが、それぞれ円グラフをみると貯蓄の個人差の大きさがわかります。
40~50歳代といえば住宅ローンを支払い、また学用品や塾費用、大学費用など教育費がかさむ時期。
それにあわせて老後資金までとなると、平均でも余裕があるとは言いにくいかもしれません。
4. 老後対策に計画的な貯蓄を
来年も物価高が続くかはわかりませんが、すぐにの変化は難しいところでしょう。
物価高であっても貯蓄を続けるためには、一度家計の収支を見直し、「お金を使うところと使わないところ」を決めることが重要です。
また、一定額を貯蓄し、残りのお金で生活する「先取り貯金」であれば、自動的に貯蓄できるので計画的な資産形成が可能です。
先取り貯金の一部でNISA制度を利用して、積立投資をするのもいいでしょう。投資にはリスクがある一方で、効率的に貯蓄を進めることも可能です。
来年から新NISAもはじまりますから、まずは情報収集からはじめていきましょう。
参考資料
- PRTIMES「カーディフ生命、「第5回 生活価値観・住まいに関する意識調査」を実施~最大の生活不安は、「物価高」約9割~」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」
宮野 茉莉子