2024年の新NISA開始を前に、何をどうすれば迷っている方も多いのではないかと思います。
これまでつみたてNISAでインデックス型ファンドのつみたて投資をして慣れてきた方も、新NISAの「成長投資枠」をどう活用してよいかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、新NISAの利用を考える47歳男性からの質問です。
1. 質問: 47歳の東京都在住の会社員男性です。新NISAの成長投資枠は何を買えばよいでしょうか。
編集部がいただいたご質問は以下の通りです。
「47歳の会社員男性です。これまで2018年からつみたてNISAで世界株式のインデックスファンドをつみたて投資をしてきました。つみたてNISA分はおかげさまで利益が出ていました。来年から始まる新NISAもぜひ挑戦してみたいのです。つみたて投資枠はこれまで通り世界株式のインデックスファンドの積み立てを続けたいと思っていますが、今回新設された成長投資枠は何をどう買えばよいのかわからずに困っています。」(47歳・会社員男性)
2. 回答:成長投資枠は変える金融商品の幅が広がるので、何を期待するかで変わります。
成長投資枠は、つみたて投資枠で買えるようなインデックス型ファンドも購入できますし、ETFや個別株式の購入もできます。
したがって、成長投資枠で何を狙っているのか、また期待しているのかで金融商品の選択は変わります。
コツコツとつみたて投資を続けたいと考えるなら、つみたて投資枠と同様なインデックス型ファンドの購入でもよいでしょう。
また、NISAから同様に配当についても課税はされませんので、インカムゲインも重視されるという方であれば、高配当株式や高配当ETFといった金融商品も選択肢の一つです。
成長投資枠では、アクティブ型ファンドや個別株式の投資も行えますので、株式市場のパフォーマンス以上を期待し、キャピタルゲインを重視という方であれば、アクティブファンドや成長株投資も選択肢の一つです。
このように、新NISAの成長投資枠は投資家のスタイルや選好次第で自由に組み合わせることができるので、いろいろと検討される自由度が大きな枠という認識をされるのがよいかと思います。
ただ、47歳というご年齢で、65歳に退職をされるという前提で考えると、退職までに18年近くありますから、目先の配当重視の金融商品ではなく、インデックスファンドとアクティブファンドや成長株式の組み合わせなんかもありかなと思います。
3. 【ご参考】新NISAの5つのポイント
新NISAは、大きく5つのポイントがあります。
- 非課税保有期間の無期限化
- 口座開設期間の恒久化
- つみたて投資枠と成長投資枠の併用可
- 年間投資枠が最大360万円(つみたて投資枠で年間120万円、成長投資枠で年間240万円)
- 非課税保有限度額が全体で1800万円
LIMO編集部