老後の生活費は毎月約2万円の赤字

40歳代おひとりさまで貯蓄ゼロであっても、老後の収入(主に公的年金)で毎月の生活費がまかなえれば高額な貯蓄がなくても日々の生活には問題がないかもしれません。

では、現在おひとりさまで老後を送っている方は公的年金を主とした収入だけで生活できているのでしょうか。

総務省の「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上のおひとりさま世帯では、平均で毎月2万580円の赤字となっています。

公的年金を主とした実収入が13万4915円で、そこから税金や保険料などの非消費支出1万2356円を差し引いた可処分所得(手取り額)が12万2559円です。

食料費や住居費、光熱・水道費などの諸費用が14万3139円かかるため、2万580円の赤字となっています。

毎月約2万円の赤字ということは1年間では24万円になり、20年間で480万円、25年間で600万円不足する可能性があります。毎月の生活費の不足分を補うために、500万円~600万円程度の貯蓄が必要になる計算です。

介護費用は平均580万円が必要

老後をおひとりさまで暮らす場合、考えておく必要があるのが介護にかかる費用です。生命保険文化センターの介護にかかる費用や期間についての調査によると、介護をしやすいように住宅を改造した費用や介護用ベッドの購入費といった一時的な費用の合計は平均74万となっています。

また、月々の介護費用は平均8万3000円ですが、介護を受けた場所別に見ると、在宅の場合は平均4万8000円、介護等施設の場合は平均12万2000円と、7万4000円の差が生じています。

介護期間の平均は約5年1カ月という結果で、4年を超える方の割合は5割弱になっているそうです。

これらの平均金額・期間をもとに介護にかかる費用を計算すると、平均約580万円になります。ただし、身体の状況や手伝いを頼める方の有無、お住まいの地域などにより金額が異なることが考えられるため、ゆとりある金額を設定して準備しておくと良いでしょう。