1.1 受給開始年齢ごとの年金受給額減額割合
受給開始年齢 減額割合(65歳受取開始対比)
- 60歳 -24.0%
- 61歳 -19.2%
- 62歳 -14.4%
- 63歳 -9.6%
- 64歳 -4.8%
※1962年4月2日生まれ以降の人の場合
受給開始年齢を60歳まで早めると、65歳で受取を開始した場合と比べて年間にもらえる年金額は24%減額されます。
2. 平均年収ごとにシミュレーション
さきほどは年金の繰上げ受給による減額割合を確認しましたが、実際にどれくらい年間にもらえる年金額が変わるのかを具体的な数字で確認してみましょう。
以下の条件を満たす人の、受給開始年齢ごとの年金受給額をシミュレーションします。
- 1975年1月1日生まれ
- 平均年収500万円
- 20歳~59歳まで会社員として勤務
シミュレーションの結果は以下のとおりです。
2.1 受給開始年齢ごとの年金受給額
受給開始年齢 年間受給額
- 65歳 183万円
- 64歳 174万円
- 63歳 165万円
- 62歳 157万円
- 61歳 148万円
- 60歳 139万円
65歳で受給を開始した場合は年間183万円(月15万2500円)の年金をもらえますが、60歳に受給開始を早めると受給額は年間139万円(月11万6000円)に減ります。その差は、年間44万円です。
年金の繰上げ受給を使えば早く年金をもらえますが、その分年間にもらえる金額が大きく減少するデメリットも理解しておきましょう。