40歳代、50歳代になると「老後」について考え始める人も多いのではないでしょうか。

なかには、早く会社を辞めて老後生活を満喫したいと思っている人もいるでしょう。そのような人は、「年金の繰上げ受給」を検討してみてもいいかもしれません。

年金の繰上げ受給をおこなえば、年金を65歳より早く受給し始めることが可能です。ただし、繰上げ受給をすると年金額は減ってしまいます。

本記事では、繰上げ受給で60歳から年金を受け取った場合、65歳から年金を受け取るのと比べていくら受給額が減るのかをシミュレーションします。老後対策の参考にしてみてください。

1. 年金の繰上げ受給によりどれくらい年金が減るのか

通常、年金は65歳から受取を開始しますが、年金の繰上げ受給を利用すれば最短60歳まで受給開始時期を早めることが可能です。

ただし、1962年4月2日以降生まれの人の場合、受給開始時期を1ヵ月早めるごとに受給金額が0.4%ずつ減っていきます。受給開始年齢ごとの年金額減額割合は以下のとおりです。