Z世代とは、1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代で、2023年現在12歳~28歳前後の年齢層を指します。デジタルネイティブ、SNSネイティブとも呼ばれ、SNSとZ世代と結びつけられることも多い印象です。

「若い人の消費行動」ということで、「Z世代に流行りの……」など、なにかと流行の最先端として扱われています。

どんどん新しいものに挑戦しトレンドを作り出すため、Z世代の消費行動が理解できれば、企業として大きな利益を生む可能性も秘めています。

一方で、筆者は「本当にZ世代に流行っているの?」と思う場面もしばしば。筆者は大学4年でZ世代に含まれますが、SNS上やテレビなどで流行と取り上げられているものはピンとくるものもあれば、ピンとこないものもあります。

そこで今回は、「流行語があなたの周りで流行していたか」というイー・ガーディアン株式会社の調査結果やLIMO・U23編集部のランキング・流行語に対する意見を紹介。消費庁が報告する「若者の消費行動」の傾向について分析していきます。

1. 「SNS流行語大賞2023」について

イー・ガーディアン株式会社は、X(旧Twitter)上で広くつぶやかれたワードを独自調査。その中でバズった(拡散されたワード)を「SNS流行語大賞2023」として発表しました。

1.1 ノミネートした流行語の結果

「SNS流行語大賞2023」の結果を見ると、「かわちい」「なぁぜなぁぜ」などTikTokでバズったワードが見られます。「Z世代といえばTikTok」という声をよく耳にしますが、その一端を感じるような結果に。

「ひき肉です」はYouTuberが発しているワードです。他のSNSでバズってから使われる言葉として浸透し、引き続きX(旧Twitter)などでも使われています。

この年はZ世代にとって思い入れ深いキャラクターが表舞台から消えるような年でした。「うーたん卒業」の「うーたん」は2003年から活躍した「いないないばあっ!」(NHK)のキャラクターです。Z世代は幼少期から見ていた世代と考えられます。

同じようなものに「サトシ引退」がありました。サトシはアニメポケットモンスターの主人公。1997年にアニメが放送されて以来主人公として愛されていきましたが、26年目の今年、引退となりました。

Z世代が子供の頃から身近な存在だったため、SNSでは衝撃を受ける声が相次ぎました。

他にもアニメなど二次元のコンテンツの用語があり、SNSと二次元の結びつきが伺えます。