4. 流行語と消費庁発表の結果に関連性がみられる

このように、Z世代間でもZ世代的には消費行動に差がある印象を受けますが、消費庁では「若者の消費行動」の傾向を押さえています。

「令和4年版消費者白書」によると、若者の消費行動には以下の傾向がみられるようです。

「若者は『食べること』等にお金をかけつつ、『参加型のイベント』、『有名人やキャラクター等を応援する活動』にお金をかけている(消費者庁「令和4年版消費者白書」)

確かに、今回の流行語では「カタイアイス」や「サイゼリヤ警察」といった食べ物にかかわるトピック、TikTokやYouTubeで著名人が発信した言葉、キャラクターの引退に関する話題などが多くノミネートする結果でした。

流行語からはなかなか判断がつきませんが、商品やサービスを購入する際には、「品質・性能の良さ」「価格の安さ」「見た目・デザイン」する傾向がみられるようです。

5. Z世代で流行に差があるのは疲れから?

LIMO・U23編集部の意見では、「流行しているものを追うことは結構好きだと思っていたけど、ノミネートされているワードは知らなかった! 結局自分好みのものしか見ていなかった」や「SNSで流行の!やZ世代に注目の! が多すぎて、流行を追うのに疲れてしまい自分の好きなものを追いかけることにした」という意見がありました。

流行を追うのに疲れた場合はしっかり休んで、自分の好きだと思えるものを探してみるのもひとつ。自分の本当に好きなものを見失わないようにしていくことが大切です。

今回の結果を見る限りでは、SNSによって、自分の興味をどこまでも追求することができるようになり、流行も分散しているのではないかと考えられます。今後、「わかりやすい流行」はあまり出てこない可能性を感じる結果でした。消費者行動分析もより複雑になっていきそうです。

参考資料

LIMO・U23編集部