1.2 地方公務員が受け取れる退職金の平均金額
総務省の「令和4年地方公務員給与実態調査」によると、地方公務員(一般職員で25年以上勤続)が定年退職時に受け取れる退職金の平均金額は下記の【図表2】の結果となりました。
- 都道府県:2173万6000円
- 指定都市:2096万7000円
- 市:2122万円
- 町村:2008万5000円
国家公務員と同様に、地方公務員においても退職金の平均額が2000万円を超えています。
また、地方公務員の場合も退職金が2000万円を超えるかは勤続年数が大きく影響しており、勤続年数が長いほど退職金も増える傾向にあります。
2. 会社員(大企業・中小企業)の退職金はいくら?
前章では、公務員の退職金についてみていきましたが、実際のところ日本で働いている人の多くは公務員よりも会社員のほうが多いでしょう。
では、会社員の場合は退職金をいくらもらえるのでしょうか。
本章では、大企業と中小企業に分けて、定年退職時に受け取れる退職金の平均金額を紹介していきます。
2.1 大企業の社員が受け取れる退職金の平均金額
中央労働委員会の「令和3年賃金事情等総合調査」によると、資本金5億以上かつ企業規模1000人以上の企業のモデル退職金は、大学卒・高校卒それぞれで下記【図表3】の結果となりました。
※学校を卒業後直ちに入社して標準的に昇進した者の内、大学卒、事務・技術労働者、総合職相当、定年退職に該当する者
大学卒・高校卒ともに、2000万円前後の退職金ではありますが、学歴によって退職金に約600万円もの差が生じていることがわかります。