運用利回りによってどれくらい資産額は変わるのか

さきほどのシミュレーションは年率3%での運用を前提としましたが、実際の投資ではどれくらいの利回りで運用できるか事前にわかりません。

そのため、運用利回りによってどれくらい資産評価額に差が出るのかを知っておくことが重要です。

運用利回りごとに、40歳から月3万円の積立投資をした場合の65歳到達時点における資産評価額をシミュレーションしてみましょう。シミュレーションの結果は以下のとおりです。

【運用利回り別】月3万円の積立投資を続けた場合の資産評価額

  運用利回り   25年後の資産評価額

  • 年率1%     1022万円
  • 年率2%     1166万円
  • 年率3%     1338万円
  • 年率4%     1542万円
  • 年率5%     1787万円
  • 年率6%     2079万円

*元本は900万円

年率1%で運用した場合と年率6%で運用した場合の資産評価額の差は、1057万円です。運用利回りが、いかに将来の資産評価額に影響を与えるかがわかります。

投資する商品を選ぶ際は、過去の運用成績や特徴などを把握して慎重に検討しましょう。

40歳代からの新NISAは決して遅くない

シミュレーションしたとおり、40歳代からの新NISAでも充分な老後資産を築くことが可能です。

2024年1月から始まる新NISAを活用して老後資産の準備を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛