大正製薬ホールディングス株式会社(東証スタンダード、4581、以下「同社」という)は、2023年11月24日、マネジメント・バイアウト(MBO)の実施を発表した。

大手門株式会社が同日の2023年11月24日に、同社に対するTOB(株式公開買い付け)の実施を発表している。

大手門株式会社は、創業家かつ同社の取締役副社長である上原茂氏が代表取締役社長であるため、本件買い付けはマネジメント・バイアウト(MBO)に該当する。

本件買い付けが成立すると、同社は上場廃止となる。

著者注:一般に、「マネジメント・バイアウト(MBO)」とは、買収対象会社の経営陣が、買収資金の全部又は一部を出資して、買収対象会社の事業の継続を前提として買収対象会社の株式を取得する取引を指す。

大正製薬ホールディングスの直近業績

同社は、2023年11月10日に2024年3月期第2四半期連結決算を発表している。

同社の事業は、

  • 「リポビタン」「パブロン」「ビオフェルミン」などの「セルフメディケーション事業」
  • 2型糖尿病治療薬や骨粗鬆症治療薬などの「医薬事業」

の2つのセグメントで構成されている。