ともに増収となり、売上高は前年同期比+12.9%の1630億円と好調であった。

利益面でも、最終利益こそ早期退職に係る費用計上で減益となったものの、営業利益は前年同期比+34.0%の163億円、経常利益は前年同期比+10.0%の190億円と増益であった。

大正製薬ホールディングスに対する公開買い付け

本件買い付けは、すべての株式を取得することを目的とする。

買付予定数の下限を所有割合66.57%に設定しており、本公開買付けに応募された株券等の数の合計が買付予定数の下限に満たない場合には、全部の買付け等を行わないとしている。

大手門株式会社によるTOBがきっかけとなっているものの、前述のとおり、大手門株式会社は同社の取締役副社長である上原茂氏が代表取締役社長であり、同社の関連当事者によるものとなる。

よって、今回の公開買い付けは経営陣による取引に該当し、マネジメント・バイアウト(MBO)となる。そのため、同社も株主に対して、公開買い付けへ応募することを推奨している。

なお、公開買い付け成立後も創業家が経営権を持ち、上原明氏に代わり、上原茂氏が代表取締役社長に就任予定となっている。