初心者におすすめの投資信託
投資信託の基礎知識と種類についてお伝えしましたが、実際に、買うとなったら何を買ったらいいのか迷われると思います。
ここでは投資初心者におすすめの投資信託をご紹介します。
投資初心者には、「1. 買ったあとに放っておける(長期投資向き)」、「2. リスクの低い」、「3. 低コストの投資信託」がおすすめです。
これらを満たすのがインデックスファンドです。
次に投資対象資産、投資対象地域についてはどうでしょうか。
バランスファンドで手間なく分散投資
投資対象資産は、1つの資産に集中するよりもいろんな種類に投資した方がリスク分散になります。
投資対象地域も同じです。
国内、先進国、新興国に分散投資をすればリスクを抑えられます。
これらをパッケージにしているのがバランスファンドです。
長期投資では、資産配分の割合が相場の変動により大幅に変わってしまうことがあります。
そうした時に元の割合に資産を配分し直す作業を「リバランス」といいます。
バランスファンドは運用会社にリバランスを任せられるので手間がかかりません。
株式だけのファンドでリターンを狙う
NISAは投資によって得られた利益が非課税になる制度ですが、利益が出ずに損をした場合は、その損はなかったことにされます。
この場合、損益通算(※1)や繰越控除(※2)ができないので、課税口座での投資よりも損をします。
- ※1赤字が出た場合に他の所得の黒字と差し引きして、税金を減らすこと
- ※2損益通算をしても引ききれない損失がある場合、その損失を3年間繰越すことができる
そのため、NISAで投資をするなら、リターン狙いでいった方がいいという考え方もあります。
バランスファンドは、債券などを組み込むため、株式だけのファンドに比べて期待リターンが低くなります。
株式100%の投資信託はリスクが高くなるので、リスクへの備えは無リスク資産(預貯金や国債など)を持つことで対処して、NISAではあえて株式だけのファンドを選ぶ方法もあります。
投資信託選びで大切なことのまとめ
投資信託は、複数の銘柄を組み入れて運用されるため分散投資ができ、運用は専門家にお任せできるので、新NISAで投資デビューをする人におすすめの金融商品です。
投資信託選びで大切なことは、自分の理解が及ばない商品は買わないことです。
投資先、投資方法がシンプルで、なるべく少ない商品で積立を続けられるといいでしょう。
ここで紹介した1本で幅広い資産、地域に投資できるバランスファンドや全世界の株式に分散投資する全世界株式などは幅広く分散するという意味で運用方針がシンプルです。
そして長期にわたって投資をするためには低コストであることも重要です。
短期の相場の値動きに惑わされずに、長く継続できるような積立投資を心掛けましょう。
参考資料
石倉 博子