投資対象地域による分類

投資信託の資金をどの地域に投資するかによって、期待できるリターンとリスクが異なってきます。

投資対象地域は大きく次の3つに分けられます。

<国内>

日本国内の投資対象資産に投資する投資信託です。

為替の変動がない、投資対象が身近であるため値動きが把握しやすいなどの特徴があります。

<先進国>

アメリカや欧州などの先進国の投資対象資産に投資する投資信託です。

為替変動リスクはありますが、新興国に比べて、政治、経済が安定しているため、手堅いリターンが期待できます。

<新興国>

アジアや中南米諸国など、今後高い経済成長が期待できる国々の投資対象資産に投資する投資信託です。

経済成長によって大きなリターンが期待できる一方で、政治や経済の安定性に欠けるため、リスクも大きくなります。

出所:筆者作成

運用方法による分類

投資信託には大きく分けて2つの運用方法があります。

<インデックス型>

目標とするベンチマーク(運用の目標となる指標)の値動きに連動する運用成果を目指す投資信託(ファンド)のことです。

日経平均株価をベンチマークとして運用するインデックスファンドは、日経平均株価と値動きが同じになるように運用します。

平均的な値動きに連動するため、指数を大きく上回る効果は期待できません。

インデックスファンドは信託報酬などのコストが割安です。

<アクティブ型>

ファンドマネージャーが独自の運用方針を決め、組み入れる銘柄に工夫を凝らすなどして、ベンチマークを上回る運用成果を目指す投資信託(ファンド)のことです。

インデックスファンドに比べて調査、分析などの手間がかかるため、信託報酬などのコストが高くなります。

判断が的確であれば、インデックスファンドよりも高いリターンが得られる可能性がありますが、思惑が外れた場合は、インデックスファンドよりもリターンが下回る可能性があります。