Over40が「親の介護」で慌てないために

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還暦を過ぎても働き続ける人が大半という今。介護を担う40歳以降の子どもたち自身の多くが、仕事や育児に奮闘中。自分自身の健康を気遣う必要がある人もいるはずです。

親が元気なうちは、親の資産状況を把握する必要性をあまり感じない人も多いでしょう。とはいえ、いったん介護が始まると、その先の見通しは立ちにくくなります。

筆者の周りでは、自宅での老老介護が限界を迎え、両親がともに施設入所を余儀なくされた家族や、子ども側が不本意ながら介護離職に追い込まれたケースもありました。

老齢年金や貯蓄の額には個人差がありますが、介護費用は、介護を受ける本人のお金から出すのが基本です。

理想の介護はそれぞれの家庭によって異なりますが、親の年金や預貯金で「持続可能かどうか」が、介護プランを立てる上での大切な基準となるでしょう。

施設に入所したが支払いが滞り退去勧告を受けるなど、子ども側の家計や暮らしにまで影響が出るような事態は避けたいもの。

世帯差こそあれ、介護にかけられるお金には限度があります。

ある程度の年齢に達したら、老親の資産状況を事前に把握しておけるとよいですね。介護度が上がったときに動きがとりやすくなり、無理のない介護計画に繋がる可能性が高まるでしょう。

参考資料

吉沢 良子