老齢年金は老後生活を支える貴重な収入ですが、年金額は人によって大きく異なります。
特に、会社員などが受給する老齢厚生年金の受給額の格差は2倍以上になることもあります。
12月は2ヶ月ぶりの年金支給日です。月額平均は14万4000円なので、約29万円が支給されることになりますが、誰もが平均並みの年金を受け取れるわけではありません。
本記事では、厚生年金の受給額がピンキリになる理由について解説します。
年金から天引きされるお金も紹介しますので、老後計画を立てるときの参考にして下さい。
1. 厚生年金の平均受給額は月額約14万円
厚生労働省の「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、会社員などが受給する厚生年金の平均受給額(受給権者)は月額14万3965円です。
年金の支給は2カ月に1回となるため、たとえば12月15日に支給される年金額は約29万円になります。
老齢厚生年金の受給額は、男性と女性では大きく異なります。
65歳以上の受給権者で比較すると、男性の平均受給額が16万9006円に対し女性の平均は10万9261円です。
男性は女性の約1.5倍の年金を受給していることになります。