1.1 国民年金(老齢基礎年金)
1階部分にあたるのが、国民年金(老齢基礎年金)。原則、日本に住む20~60歳未満の方が加入します。
保険料は一律で、2022年度は月額1万6590円、2023年度は1万6520円でした。
加入から40年間納めることで満額の年金が受け取れますが、未納や免除された期間があればその分減ってしまうのが特徴です。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
国民年金に上乗せされる2階部分が、厚生年金。公務員や会社員などは、国民年金に加えて厚生年金にも入ります。
厚生年金の保険料は、一律ではありません。
現役時代の報酬に応じた等級で保険料が決まり、加入期間や最終的に納めた保険料によって、将来受け取れる年金額が変わります。
国民皆年金制度が取られる日本では、このように誰もが年金に加入します。それでは、老齢年金は現状いくらぐらい「額面」として受給できるのでしょうか。
2. 最新の「厚生年金」月平均の受給額は?
ここからは、厚生労働省年金局の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、実際に支給された厚生年金の受給額を見ていきます。
ちなみに、会社員や公務員として勤めていた人が受給する厚生年金の金額には、国民年金も含まれています。
2.1 厚生年金の平均受給月額
〈全体〉平均年金月額:14万3965円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3380円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4686円
※国民年金の金額を含む
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/元証券マン/AFP/一種外務員(証券外務員一種)
立命館大学卒業後、みずほ証券に入社。主にリテール営業に従事。富裕層顧客から未上場法人に対して株式や投資信託の販売、事業承継など、資産運用コンサルティング業務に携わる。その後、広告業界にて法人顧客に対しての新規開拓・コンサルティング業務に従事。現在は長年のコンサルティング業務で培った経験を基に、個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。大阪府出身。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)