70歳代「貯蓄2000万円以上」の割合は増えている
「家計調査報告(貯蓄・負債編)2022年(令和4年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」によると、2017年以降、70歳代以上の平均貯蓄額は以下のように推移しています。
- 2017年:2385万円
- 2018年:2249万円
- 2019年:2253万円
- 2020年:2259万円
- 2021年:2318万円
- 2022年:2411万円
2022年における70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円となっており、2018年から4年連続で増加していることがわかります。
では、過去6年間で最も平均値が低かった2018年の統計データを見てみましょう。
総務省の統計は65歳以上のデータとなっているため、ここでは金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世帯調査(二人以上世帯調査)(平成30年)のデータを参考にします。
同データによると、2000万円以上の貯蓄を有する世帯は全体の約27.9%となっています。
2022年の同データは約28.3%でしたから、70歳代以上で「貯蓄2000万円以上」を有する世帯の割合は若干増えていることがわかります。
老後資金はいくら必要?
70歳代以上の平均貯蓄額は2411万円であり、2000万円以上を有する世帯が4割以上あることもわかりました。
では、老後資金は2000万円あれば足りるのでしょうか。
「家計調査報告(家計収支編)2022年(令和4年)平均結果の概要」を見ると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、毎月平均2万2270円が不足するとされています。