老後生活を迎えるにあたって、収入源の柱となる「老齢年金」。

公的年金の受給開始年齢は原則65歳ですが、65歳になれば自動的に年金が受給されるわけではありません。

本記事では、老齢年金を受けるために必要となる「年金請求書」について詳しく解説していきます。

請求漏れをしたことで「本来受け取れる年金が受け取れなかった」といった事態を避けるために、記事を参考に事前に確認しておきましょう。

1. 「老齢年金請求書」とは何か?

「老齢年金請求書」とは、名の通り厚生年金や基礎年金(国民年金)といった老齢年金を受け取るための請求書を指します。

前述したように、老齢年金は受給開始年齢になったら自動的に受け取れるわけではなく、「老齢年金請求書」を提出することで、受給できるようになります。

「老齢年金請求書」は、特別支給の老齢厚生年金を受け取る権利が発生する方に対し、受給開始年齢に到達する3ヶ月前に送付されます。

老齢年金請求書には、すでにご自身の住所や氏名、過去の履歴が記載されているため、誤りがないかを確認したうえで提出をしましょう。

「老齢年金請求書」と、地域ごとに必要な添付書類を提出することで、受給開始年齢時に年金を受け取ることが可能となります。

2. 老齢年金を受け取るために必要な3ステップ

老齢年金を受給するためには、他の公的制度と同様に申請する必要があり、申請には「老齢年金請求書」を提出します。

では具体的に、老齢年金を受け取るためには、どのような申請手続きが必要になるのでしょうか。

本章では3ステップに分けて、老齢年金を受け取るために必要な事項を解説していきます。

2.1 老齢年金請求書に記載されている内容を確認する

まずは、老齢年金請求書が届いたら、記載されている内容に誤りがないかを確認しましょう。

老齢年金基礎年金には、下記の項目がすでに記載されています。

  • 基礎年金番号
  • 氏名
  • 生年月日
  • 性別
  • 住所
  • 年金加入記録

引越しや結婚、離婚などのタイミングによっては、印字された内容に誤りがあるケースもあります。

正しく年金受給できなくなる可能性もあるため、必ず確認することが大切です。

もし不明点や気になる部分がある場合は、お近くの年金事務所に確認することをおすすめします。

2.2 老齢年金請求書の提出準備を行う

老齢年金請求書の記載内容に誤りがなければ、提出準備を行いましょう。

日本年金機構のホームページに、老齢年金請求書の記入方法が詳しく記載されていたり、動画を載せていたりするので、参考にしながら記入すると良いです。

また、老齢年金請求書以外にも「受取先金融機関の通帳等」と下記いずれかが必要となります。

  • 戸籍謄本
  • 戸籍抄本
  • 戸籍の記載事項証明
  • 住民票
  • 住民票の記載事項証明書

上記以外にも人によっては追加で必要となる書類もあるため、日本年金機構のホームページやお近くの年金事務所で確認してみてください。

2.3 老齢年金請求書を65歳の誕生日前日以降に提出する

老齢年金請求書と必要書類の準備が整ったら、65歳の誕生日前日以降に提出しましょう。

老齢年金請求書が届くのは65歳になる誕生日の3ヶ月前ですが、老齢年金請求書が提出できるようになるのは、年金の受給権が発生する「65歳の誕生日前日以降」となります。

早めに提出準備をした場合、提出までに日が空いてしまい、提出忘れをしてしまう可能性もあるため、カレンダーに記載しておくといった対策をして、確実に提出できるように備えておきましょう。

3. 老齢年金請求書の「時効」について

最後に、老齢年金請求書の「時効」について確認しておきましょう。

老齢年金請求書の申請を忘れてしまっていたり、提出期限に間に合わなかったりした場合、本来受け取れるはずの老齢年金の受給が一時保留となってしまいます。

さらに、受給の権利が発生してから「5年」を過ぎると「時効」となり、年金がもらえなくなってしまうため注意が必要です。

現役時代にコツコツと保険料を納めてきた老齢年金は、老後の収入源の柱となるため、しっかりと受給したいものです。

時効を過ぎてしまった分の老齢年金は「原則受給できなくなってしまう」ため、老齢年金を漏れなく受給できるように、「老齢年金請求書」が届いたら、確実に期限までに提出できるように備えておくことが大切です。

4. 老齢年金は自動的には受け取れない

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Vectorium/shutterstock.com

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本記事では、老齢年金を受けるために必要となる「年金請求書」について詳しく解説していきました。

老齢年金は受給開始年齢になったら自動的に受け取れるわけではなく、年金請求書を提出することで老齢年金を受給することができるようになります。

もし、年金請求書の提出期限を過ぎてしまうと、本来受け取れるはずだった老齢年金が一時保留になってしまいます。

老後生活を迎えるにあたって、老齢年金は重要な収入源となるため、スムーズに老後生活をスタートさせるためにも、余裕をもって年金請求書の手続き準備をしておきましょう。

参考資料

太田 彩子