分配金を再投資する場合
次に、分配金を元本に組み入れて再投資する場合の、期間の経過ごとの運用成果の推移も確認しましょう。
毎月2万円を3%の利回り(年率)で20年間積み立て、分配金を再投資する場合の運用成果は以下のとおりです。
年1回の複利計算とし、試算には金融庁の資産運用シミュレーションを使用します。
分配金を再投資する場合、20年間の投資元本は480万円、運用益の合計は176万6000円、元本と分配金の合計は656万6000円となります。
分配金受け取りと再投資では、最初のうちは受け取りの元利合計が多く、期間の経過ごとに再投資のほうが多くなることを確認できました。
ただし、このシミュレーションは単純な比較であり、実際にはずっと同じ利回りで運用するわけではありません。
長期の運用では分配金再投資が有利
以上の結果から、運用期間が長期の場合は分配金を再投資したほうが有利といえます。
NISAは長期運用を前提とした制度のため、投資信託の分配金を再投資して複利効果を活かしたほうがよいでしょう。
複利効果とは発生した利益を投資元本に組み入れて運用を続けると、時間の経過ごとに元本が増えて得られる利益も増えることです。