50歳間近になると、老後資金の準備を検討し始める方も多いでしょう。
厚生年金や国民年金は原則として65歳から支給開始となるため、あと15年はあることになります。
では、つみたてNISAで50歳から65歳までの15年間、毎月5万円ずつ投資した場合、65歳にはいくらになっているのでしょうか。
年利2%・4%・6%で運用した場合の「資産評価額をシミュレーション」していきましょう。
1. 【年利別】毎月5万円を積立投資した場合の資産評価額
タイトルにあるように、50歳から65歳までの15年間で、毎月5万円ずつ積立投資をした場合の、年利ごとの資産評価額をシミュレーションしていきます。
毎月5万円ずつ15年間積み立てると、元本(投資総額)は900万円になります。
利回りが2%・4%・6%の場合、それぞれ15年後の資産評価額はいくらになるのか見ていきましょう。
なお、シミュレーションは金融庁の「つみたてシミュレーター」を利用します。
1.1 利回り2%で運用したケース
「年利2%」で、毎月5万円ずつ運用した場合、15年後には元本900万円に運用収益が147万円付き、資産評価額は1047万円となります。
1.2 利回り4%で運用したケース
年利4%で、毎月5万円ずつ運用した場合、15年後には元本900万円に運用収益が323万円付き、資産評価額は1223万円となります。
1.3 利回り6%で運用したケース
年利6%で、毎月5万円ずつ運用した場合、15年後には元本900万円に運用収益が535万円付き、資産評価額は1435万円となります。
2. 【毎月5万円×15年間】積立投資シミュレーション結果のまとめ
3つの年利ごとのシミュレーション結果をまとめると、以下のようになります。
【利回り:元本/運用収益/資産評価額】
- 2%:900万円/147万円/1047万円
- 4%:900万円/323万円/1223万円
- 6%:900万円/535万円/1435万円
毎月5万円ずつを15年間積立投資すると、利回りが2%の場合は147万円の運用収益が出て資産評価額は1047万円になり、資産は約1.16倍になることがわかりました。
同様に、4%で運用した場合は323万円の運用収益が出て資産は約1.36倍に、6%で運用した場合は535万円の運用収益が出て資産は約1.59倍になります。
なお、これらの結果はあくまでも平均利率がそれぞれ2%・4%・6%である場合のシミュレーションであり、実際には金利は常に変動するため、一定にはならないことを認識しておきましょう。
3. 【毎月5万円×25年間】積立投資したら「いくらになるか」試算してみた
積立投資は、運用益を当初の元本にプラスして再投資することで、複利効果により効率的に資産を増やすことが期待できます。
では、もう少し長い期間運用すると、資産はどのくらいになるのでしょうか。
例えば、40歳から65歳までの25年間、2%・4%・6%の年利で毎月5万円の積立投資をした場合、資産評価額はいくらになるのか、シミュレーションしてみましょう。
【利回り:元本/運用収益/資産評価額】
- 2%:1500万円/439万円/1939万円
- 4%:1500万円/1044万円/2544万円
- 6%:1500万円/1881万円/3381万円
投資期間が15年から10年長い「25年間」になると、複利効果の恩恵がさらに期待できるでしょう。
25年間運用した場合の資産評価額は、年利2%の場合が約1.29倍、年利4%の場合が約1.69倍、年利6%の場合が約2.25倍になります。
あくまでもシミュレーション結果ではありますが、年利6%の運用が25年間続けられると、資産を倍以上に増やせることがわかります。
ただし、資産運用において「リスクとリターンは比例する傾向にある」ため、価格変動リスクが伴うことをよく理解しておくことが大切です。
4. 【新NISAシミュレーション】《年利別》資産評価額を試算したグラフを見てみる
ここからは、金融庁のつみたてシミュレーターをもとに、《年利別》資産評価額を試算したグラフを見いきましょう。
4.1 年利2%のシミュレーション結果(毎月5万円×25年間の積立投資)
4.2 年利4%のシミュレーション結果(毎月5万円×25年間の積立投資)
4.3 年利6%のシミュレーション結果(毎月5万円×25年間の積立投資)
5. 積立投資で老後資金を準備する際のポイント3つ
老後資金の準備を積立投資で取り組む場合に、気を付けたいポイントを3つ解説します。
5.1 目標金額を設定する
積立投資で老後資金の準備をする際には、「いつ」までに「いくら」にしたいのか、目標を決めることがポイントです。
例えば「老後資金として20年後に2000万円を目指す」といったイメージです。
運用期間と目標金額を決めると、毎月の積立額や必要な利回りが明確になります
また、「もっと増やそう」という欲が出て運用を続けた場合、その後市場が下落した際に資産を大きく減らしてしまうリスクがありますが、運用期間を決めてあれば衝動的な行動を防げる可能性があります。
5.2 短期的な値動きに感情を左右されない
市場価格は常に変動しており、上昇するときもあれば下降するときもあります。
下降する局面では損失を避けたい気持ちから「売却しよう」と思うときがあるかもしれません。
しかし、積立投資は複利効果を活用し、長期間資産形成することで利益を増やすことを目指す仕組みです。
早期に売却すると十分な複利効果が得られないため、短期間の値動きにとらわれて売却せずに、最初に設定した期間取り組むことがポイントです。
5.3 できるだけ早期にはじめることも選択肢の1つ
積立投資は長期間取り組むことで効果的な資産形成ができる仕組みであるため、十分な投資期間を確保できるよう、できるだけ早いうちにはじめられるのが理想です。
また、投資元本を例えば2000万円にしたい場合、投資期間が15年間のときは月々約11万円の積み立てが必要ですが、25年間であれば月々約6万6000円と約半額で済みます。
6. まとめ
今回のシミュレーションでは、15年間毎月5万円ずつ積立投資をした場合、年利2%の場合は資産評価額が約1.16倍に、6%の場合では約1.59倍になることがわかりました。
積立投資は複利効果により資産を増やすことを目指す仕組みであり、長期間運用するほど効果的に資産形成することが期待できます。
ただし、市場価格の変動により元本割れするなどのリスクもあるため、十分に理解したうえで検討することが大切です。









